酔言〜醒言

酔言〜醒言




2006/1/21(土)


まことに
虫よき話なれども、

金のことにて
苦労するは
いやなり。

金がくだらぬものと
承知しているがゆえに、

そのくだらぬ金にて
苦労するは

いよいよ
いやなものなり。

「戦中派虫けら日記
(著・山田風太郎)」より











2006/1/20(金)


上手に別れられる

などということは、
まったく稀なのだ。

そういうのは、
ちゃんとうまくいっていたら、
別れたりはしやしない。

マルセル・プルースト











2006/1/19(木)


勝った経験のない者は、

本当の意味での苦境に
追い込まれた時、

自分たちは勝てる、

と信じることができない。

「28年目のハーフタイム
(著・金子達仁)」より











2006/1/18(水)


私は老いたくない。

信条に反する。

映画「旅路の果て
(監督・ジュリアン・デュヴィヴィエ)」より











2006/1/17(火)


狂人の真似とて
大路を走らば、

即ち狂人なり。

悪人の真似とて
人を殺さば、

悪人なり。

驥に学ぶは
驥の類ひ、

舜に学ぶは
舜の徒なり。

偽りても賢を学ばんを、
賢といふべし。

「徒然草
(著・吉田兼好)」より











2006/1/16(月)


なにかが足りない
と思い、
なにかを増やす。

これが
間違いのもとだった。

足りない
のではなく、

よけいなものが
多いのだ。

「ぼくは本屋のおやじさん
(著・早川義夫)」より











2006/1/15(日)


肝心な点は

感動すること、

愛すること、

望むこと、

身震いすること、

生きること。

ロダン
(彫刻家)











2006/1/14(土)


幸福な人間が
良い気分で
いられるのは、

不幸な人々が
自己の重荷を
黙々と担ってくれているからに
過ぎないんだし、

この沈黙なしには
幸福なんてありえない。

「ともしび
(著・チェーホフ)」より











2006/1/13(金)


ダンスとは
芸術のうちで

最も崇高な、
最も感動的な、
最も美しいものである。

なぜなら、それは
生命を単に
翻訳したものでもなければ
抽象したものでもなく、

生命そのものなのだから。

ハヴロック・エリス
(19Cイギリスの心理学者)











2006/1/12(木)


一万年もたって
ごらんなさい。

われらが地球は、
必ずや緑豊かな
水清い星に
生まれ変わってます。

もちろん、
人間はいません。

あれは、
地球の免疫機能が
滅ぼしました。

「仏の顔もサンドバッグ
(著・小田嶋隆)」より











2006/1/11(水)


私から
かけた時だけ
長電話

ふり向きながら
愛されている

短歌集「とれたての短歌です
(俵万智)」より











2006/1/10(火)


僕には時々、

自分の空想が
幸福の絶頂を極めて、

是が非でも即刻、

全人類と抱き合う必要が
生ずる時がある。

「地下室の手記
(著・ドストエフスキー)」より











2006/1/9(月)


質問は、
質問する人を
表現するんだ。

「夏のレプリカ
(著・森博嗣)」より











2006/1/8(日)


新しい車や
新しいビルが立つのと
同じように、

新しい歌や
新しいスタイルが
生み出され、

どれもこれも
浮わついて、
上向きになっていることが、

インチキ臭さを
感じさせる。

だから僕たちはもっと、

下へ下へと向かう
じめじめとしたものを
持ち続け、

いっこうに
カラッとしちゃいけないんだ。

「ラブ・ゼネレーション
(著・早川義夫)」より











2006/1/7(土)


自分一人で
石を持ち上げる気が
なかったら、

二人がかりでも
石は持ち上がらない。

ゲーテ
(19Cドイツの作家)











2006/1/6(金)


何も失われてない

少々変わるだけだ。

映画「ライムライト
(監督・チャールズ・チャップリン)」より











2006/1/5(木)


ほんと
珍しい能力ですよね

―――何かスゴイことが
できそうな気がするし、

何かに利用しなけりゃ
とてももったいない、

とも思う。

でも、そこが
注意すべき所なんですよ。

能力ってのは
あくまでも

「手段」に役立てるための
「道具」なのであって
「目的」そのものじゃない。

こんなものに
人間サマがいちいち
ふりまわされてちゃ
いかんのです。

漫画「七夕の国
(作・岩明均)」より











2006/1/4(水)


何ひとつ
為した事はない。

このまま
死んでしまえば、

全くいなかったのも
同然なのだ。

「人間の絆
(著・モーム)」より











2006/1/3(火)


あなたを憎むほど
愛してなかった。

さよならのかわりに
君がつぶやく。

THE ALFEE
「1月の雨を忘れない」より











2006/1/2(月)


時は
悲しみと口論の
傷を癒す。

人はみな変る。

過去の自分は
もはや自分ではない。

悩む者も
悩ます者も、

時がたてば
別人になる。

パスカル
(フランスの哲学者、自然科学者)











2006/1/1(日)


それがどうした。

中流の中だの、
中流の下だの、
そんなこた
どうでもいい。

立ってるのが、いい。

輝いてるのがいい。

汚くないのがいい。

しなびてないのがいい。

他人の評判が
どうだの、
腹の減り具合が
どうだの、

気にしていたら
きりがない。

どうだ。

どうだ。

さあ、みんなの正月だ。

88年パルコのポスター
(作・糸井重里)











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